2015年12月4日金曜日

老化や癌をひきおこす『極悪人』活性酸素の正体

「老化の原因は活性酸素」

あなたは活性酸素という言葉は聞いたことはあるかもしれません。しかし、

『活性酸素って一体何?』

と聞かれると答えに戸惑ってしまうかもしれません。

人間は生きるうえを酸素を必要としています。栄養と酸素を使いミトコンドリアがエネルギーを作るうえで必ず活性酸素という副産物がでるのです。体内に取り込んだ酸素のうち1~2%は反応性の高い活性酸素が生じると言われています。

自動車のエンジンがガソリンと酸素を燃やして、動力というエネルギーを出す代わりに排気ガスをという副産物を出します。その排気ガスにあたる副産物が、人間で言う『活性酸素』です。

老化や癌をひきおこす活性酸素

ミトコンドリアのエネルギー生成の過程では、身体にとって有害な副産物「活性酸素」がどうしても漏れ出します。

活性酸素は遺伝情報をになうDNAやタンパク質を攻撃し傷つけます。この損傷が蓄積すると、細胞の機能が低下して老化や病気の原因となります。この活性酸素が細胞を傷つけること酸化といいます。

2012年の筑波大学の研究では、ミトコンドリアから活性酸素を過剰に出すマウスでは、ある種のがん(リンパ腫)と糖尿病が高頻度で起きると発表しました。活性酸素による酸化ストレスこそ、病気や老化の原因となるのです。

年齢が重なることによってミトコンドリアの量が少くなったり、機能が低下します。ミトコンドリアの機能低下は活性酸素の排出量を増やします。 その結果、細胞内の活性酸素量の増加は、さらに老化が加速させていくのです。

活性酸素の種類

活性酸素は酸素が水に還元される過程で、他の物質と反応し身体に有害な酸化ストレスを起こします。体内で作られる活性酸素は、主に以下の4つがあります。
  • スーパーオキシド
    細胞内のミトコンドリアが作るとされる最初の活性酸素。酸化の反応性は低い。スーパーオキシドは過酸化水素やヒドロキシラジカルの発生源となります。
  • ヒドロオキシラジカル
    最も有害な活性酸素。寿命は短いですがヒドロキシラジカルが発生した瞬間に他の物質を破壊します。遺伝子異常、動脈硬化の原因となる酸化コレストレールを作る極悪人の活性酸素
  • 過酸化水素
    スーパーオキシドと同様、反応性は低く害は与えません。しかし、極悪人ヒドロキシラジカルの発生源(鉄や銅といった体内の微量ミネラルと反応しヒドロキシラジカルに変化する)になる前に消去しておく必要があります。
  • 一重項酸素
    皮膚が紫外線にあたると皮下組織内で発生するといわれています。
活性酸素の中で最も恐ろしいのがヒドロキシラジカルです。ですので、スーパーオキシドや過酸化水素がヒドロキシラジカルに代わる前に、抗酸化物質で消去することが大切です。

活性酸素による酸化ストレスを防ぐためには、ビタミンなどの抗酸化物質を摂取することが大切です。その中で近年、最も危害を与えるヒドロキシラジカルを無害化するのに、水素が有効であると注目されているのです。

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